Venkat Raman Singh Shyam ヴェンカット・シャーム
1970年生まれ。1990年代に叔父であり、ゴンド・アートの祖ジャンガル・シン・シャームに弟子入り。看板画家など、さまざまな仕事をしながらアートのキャリアを追求してきた。インド、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパなどで広く展覧会に出展し、さまざまな芸術に触れたことが彼の感性や画法に影響を与えている。ジャンガールが確立した点描画法を継承しつつ、写実主義的な画法にも磨きをかけ独自のスタイルを開拓する。
2002年、マディヤ・プラデーシュ州政府よりRajya Hasta Shilpa Puraskarを受賞。2007年には、ゴンド族の民話を基にしたアニメーション映画のコーディネーターとして、スコットランドのインヴァネス・フェスティバルでTallest Story Competition Trophyを受賞。2013年には、カナダで開催された「現代先住民アートの世界最大規模の調査」と呼ばれる国際先住民アート展「Sakahàn」に作品を出展した。2016年にはS.アナンドとの共著によるグラフィック自伝『Finding My Way』を出版し、高い評価を得ている。